大学時代の恩師が亡くなっていた事に今日気づきました。
【訃報】物理学専攻 素粒子・核物理学講座 原子核物理グループ 橋本治 教授(64歳)

とてもとてもお世話になった先生でした。大学時代、研究室で過ごした3年半、ろくでもない学生だった我々を暖かく見守って頂いていました。高名でありながらとても気さくで、研究と何の関係もない学生生活の相談にも快く応じて下さっていました。

橋本先生のエピソードといえば、忘れられないのが退学を申し出てきたある理学部の生徒への対応。退学を申し出てきた生徒を繰り返し諭して諭して、それでも絶対に退学すると言った生徒に、諦めて最後にこう言ったそうです。

「そうか、わかった。でも、退学しても電磁気学の教科書だけは持っていろ。電磁気学は大切だからな。」

先生としては、どうにかしてこの生徒の懐に飛び込もうとしたのだと思います。研究に没頭しつつ、学生を慈しむ優しい先生の人柄がよくわかるエピソードだと思います。在学中は、この話を肴に研究室の人たちと何度もゲラゲラと笑いながら呑んだものです。

私も橋本先生に多大なご心配をおかけした一人でした。せめてもう一度、糊口を凌ぎつつ何とか元気にやっています、とお伝えしたかったです。合掌。